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2012/1/1

のれん

のれんとは

企業がM&Aによって他の会社と合併したり、株式を取得して子会社としたりすることがあります。
このような企業結合が行われた際に、その「取得原価」と「受け入れた資産及び引き受けた負債に配分された純額」との間に差額が生じることがあります。
取得原価が受け入れた資産及び引き受けた負債に配分される純額を上回る場合の超過額を「のれん」といい、取得原価が受け入れた資産及び引き受けた負債に配分される純額を下回る場合の不足額を「負ののれん」といいます。

例)他社の株式を100%、現金10億円で取得。当該取得対象会社について識別した資産・負債は以下の通り(時価)。

「資産12億円」-「負債5億円」=「純額7億円」
「取得原価10億円」-「資産・負債の純額7億円」=「のれん3億円」

のれんの会計処理

のれんは、資産に計上し、20年以内のその効果の及ぶ期間にわたって、定額法その他の合理的な方法によって規則的に償却を行います。
ただし、のれんの金額に重要性が乏しい場合には、のれんの生じた会計期間の費用として処理することができます。
のれんは、規則償却を行う一方で、他の固定資産と同様に毎期減損の要否について検討する必要があります。
一方、負ののれんについては、期間配分はせずに、負ののれんが生じた会計期間の利益として処理します。
負のののれんが見込まれる場合には、特に資産と負債の識別が適切に行われているか、その配分が適切に行われているか(すなわち、負ののれんが過大に計上されていないか)を慎重に検討する必要があります。

郡司公認会計士事務所

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